スコリアその後

何度か現地見学会という行事が行われて、土曜日の旦那が休みだったので車で現地に二人で行った。
スコリアというのは、火山性の砂利で、おもに高速道路のアスファルトに使われる。
水はけがよくて、道路に水が残らないので安全走行ができる、しかも適度に水持ちがいいから、雨が降っても水を含んでくれて徐々に水を流してくれる。いつでも水がある状態にしてくれる。
これがなくなったら、雨が降ったら一気に流れ、雨が降らなければ水が枯れる事態になる。

これは、一重に「大変なことになる!」と叫ぶ一部の住民が、立会いのもと、定期的に水位の観測を行っていたからで、誰にでもわかる事実を数字に出したからだと思う。
採取しているのは、小さな会社で、損害賠償問題に発展すれば倒産して終わりになる。
別荘に住む住民が水道水に事欠くことになれば、その費用は誰が持つのか? 伊東の温泉に影響が及ぶのではないか?というのは残りを全部採取すれば明らかになる。
ただし、そうなれば手遅れとなる。

旦那も私も「スコリアの採取反対」という横断幕はあったから知っていたけれど、もう採取している事実を意外と住民は気がついていなかった。地方新聞にもその記事は出ていない。
以前、予定の2%を採取したと言っていたからパーセンテージにそれほどの違いはないはずだ。



山の上に海の見える別荘が何軒かあり、そこの水道水を汲む地下水の水位が一年半の間に、十メートル下がったという事実を県側が、重く見て動き出しそうになるまでに至った。
動かすのは、こんなマンパワーなのだとあらためて思った。

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