お清め2

数日前、実家のお清めをおこなった。
塩は、家具などで隅に置くことが出来ない場所もあったが、雨が降っていたので、家の中に置いた。

地域の大元と思われる産土神社、猿田彦神社と、家のすぐ近くの神社にごあいさつに行った。
なんとなく、傘をさして御参りするイメージがあったのだが、その通りになってしまった。

母は私が何をするか、はっきり分かっていなかったのだが、心配して少し遠い所にある、猿田彦神社へは、車で連れて行ってくれた。母もはっきりと場所を知らなかったのだが、迷わずまっすぐに辿り着くことができた。
猿田彦神社の鳥居の前には、重い鉄の門があったが、鍵を外して入った。
母も行くと言ったが、とても長い階段で、雨も降っていたので、車で待ってもらった。母に何かあるといけないので、お札を渡し、持ってもらった。

長い階段を伝って、雨が川のように流れ落ちていた。
ノリトをあげて待つと、光立つ、という言葉が浮かんだ。
同時に、龍の(ような)顔が目の前のかなり近い位置にあらわれ、その顔を上に向けた。人にしては長い顔だと思った。

次に、家の裏の、加茂神社にごあいさつに行った。
こちらでは、浄化、という言葉が浮かんだ。
光が立ち、地から天にのびるイメージが浮かんだ。
塩を置いた家から、その周りにも広がった。
雨は小降りから止み、家のまわりを7回まわった。
家の猫が、不思議そうに私を7回同じ場所から見送った。

塩は、隅に置くことが出来なかったひとつが倒れていた。
塩は半紙に付いてなかなか取れない部分があり、半紙は土の上で燃やしたが、最後まで燃えきらなかった。
マッチは11本使った。
燃え残ってしまったぶんは土から湿り気が入っていたので、そのまま土に返した。

湿度のせいもあるかと思う反面、ちょっと気になった。塩が倒れていたのも気になった。
塩の聖別は出来ていたと思う。

半紙も塩も湿り気がない方が良いと思うので、晴れた日に行うのがよいと思った。
日の光の下で行うのが良いような気がする。

いくつか気になったことがあったので、日をあけて何度かする必要があるかどうか積さんに聞いてみたが、問題が出てきたら、そのうちわかるということだったので、今、様子を見ている。

後になって考えてみると、塩が倒れていたあたりは、蔵の入り口の前の、昔からの使わなくなったものが山積みにされている場所で、いつも掃除(文字通りの)をして片付けないといけないと思っていた辺りだった。数年前、元気でまだ若かった家の猫が、この場所で突然死んだ。朝ご飯をいつも通り食べ、数十分後には死んでいた。落ちるはずのない椅子の下に倒れていたことを思い出した。
井戸を埋めた辺りでもある。

自分の中で問題を膨らます必要はないが、冷静に考え続けてみよう。

お清めの前日の夜、歯磨きをしていると、頭に浮かんだイメージがあったので、これも書き留めてておこうと思う。
正座をした人(のかたちをしたもの)がいて、その全身に虫のような闇の渦のようなものがうねうねと動いていた。顔の位置に目だけは確認出来た。
それが何を現すのかはまだ分からないのだが、実家のお清めのことを考えていたので、そのようなものが居る、あるいは、それが土地の象徴だとすると、とても大変だなと思った。

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