わすれないでねおぼえていてね

施設そら:の玄関に入ったところで
ヘルパーさんに声をかけられた
・昨夜 晩御飯あとのことですが、、、

母が3分間ほど意識がなくなっていたことを報告された
・わかりました
と事務的に返事しつつニコニコと笑顔で報告を聞いた
母を病人扱いしている自分は
この手の報告
にこころ動じない
ヘルパーさんもニコニコ顔で話してくれていてよかったなー
とおもいながら母のいる部屋に入った
おでこのこぶもすっかり引いていた

・あら~~~
という表情をお互いに見せ合うと
あとは黙々と動いた

そしてつぎの日。きょう。
日が差してきたので子猫のココちゃんと庭でひなた遊びした

目が見えないのでたえず声と足音と石ころで
周辺に音をたてて
ココちゃんと遊ぶ
遊びながら葉っぱを集めた
地面に落ちた葉っぱは手がズキンっとするくらい冷たかった

「後悔」

そうか
「後悔」

ここまで連れてきてくれたんだなーとおもった

介護現場のエキスパート姉はかつての職場体験で
他人の介助=仕事

それはそれは高齢者に対してひどい現実を味わった
と話したことがあった

・拘束しての介護
・衛生の不安がつきまとう環境

ああ。だから母をみるとき過去に味わったひどさ(後悔)を
同時に見ているんだなーとわかった

母の生活の異変にたいして過度に反応する姉。

そら:入所して一年が経過するまでは
ひとりの過度に反応する事態に
自身は
だから
「悔しくも」過度に振り回されたのだー

「だから」というのは、事が「母の」ことだから。

入所から一年すぎようやく
あちらが母の健全性を求めてヒステリックになる状況に対して
こちらは距離を置くことを体験し実践し始めること
(母を自分は病人扱いして後悔はない、)

自身は自身の後悔だけで生きていくことのキッパリ感が
ができたのだ

自分のすぐうしろには後悔が。
すぐ前には問いが。

自分の前に霊(前例)をつくらず
自分のあとに善霊(前例)をのこさず
そうやって
自分だけ後悔する勇気(アイデア)をもって生きてきた
このアイデアから生まれた実践を
しゅくしゅくと積んでいけばいいことがわかった

ここまで連れてきてくれてありがとう

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