無言設定

手湯をした
つめたくてつめたくて
なんにも考えることができないくらいだったので
。。
洗面器にカレースプーン半分
聖別されたお塩をいれた

ああすくわれた
温まった手で乾燥した顔の手入れもできた
そら:へいく日なので
まずは自分がほーーーっとした身体になることがたいせつなことだった

そら:でいつもとちがったことは夫がずーーーっといっしょだったこと
加湿器の手入れをしてくれていた
母はずーーーーっと夫の方を見ていた

無言で三人の時間がしばらく流れた
光のお道具を
母の顔 手 足 に使った
手作り豆乳ヨーグルトを食べてもらった

そら:の次の日
きょう
小雨はやがてあがり日差しが出てきた
しかし
この日差しの下にでてくるのは自分ではない
という変わった伝令が頭の中に浮かんだ
なんだろう
とおもった
日差しの下へ出ないでずーーーーっと小部屋のこたつにはいっていた

ア、
神様の言うことしか聞きたくない
という「神様」は
自分でこしらえた「神様」だったんだー

しばらく外の日差しの明るさを意識しながら
あえて暗い小部屋で黙想した
(この日差しのもとへ出てくるのはならん)
とあいかわらず頭に伝令がひびく

・・きのう
そら:へ行きその帰路買い物にスーパーへよったりして
ずいぶんとめまぐるしい一日だったことを確認した
そうか
きょうは
休め
ということか
伝令は身体の意識からのものだったのかもしれない
とおもった

それにしても
「何々」の言う事しか聞きたくない

「何々」

「自分の作った神様」だということを現62歳で知り
仰ぎみていたこれまでの時間がどういうことだったんだろうと
思い出そうにもおもいだせない
もうまったくこれからはどういうふうに自分は歩きだすのだろう
削がれ落ち
削がれ落ち
わずかな対話する自分のそばにいるのは夫だけであった

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