まなこ

東北の地震のあと
しばらくして
夢をみたの

今年 両親が暮らすことになった
おじいちゃん おばあちゃんのおうちの夢

わたしは 床の間にいて
床の間の入り口をふと振り返ると

おおきな角をはやした
鹿さんがいた
その鹿さんのまわりには
うさぎさん りすさん 小動物たち
小鳥も飛んでいた

鹿さんと
しばらく見つめあっていて

ふいに隣の縁側の庭を見ると
松の木の枝に
巨大なふくろうさんがとまっていたわ

まんまるおめめ
じーーーと見つめていた

とても印象的で忘れられない夢だったの
とくに 動物さんのおめめが印象的だった

この映像は
かつての 風景だとおもったわ
ここは大きな森で
山があり川が流れ
そこに たくさんの動物さんたちが
暮らしていたのね

地震のあとだったから
土地の記憶がゆらいで
その記憶を見せてもらったのかな

それきり 動物さんの夢は少ないの
バタバタ慌ててる人間の夢ばかり
ファンタジーに欠けているの

もう少し 深い領域の夢を
見に行ってみたいな
深海のような 宇宙のような

あめ にはね
たくさん意味があるのよ
あめ雨 あめ夢 あめ太陽 あめ天

はじまりの あ
おめめの め

アーメンは
あめ の響きをまねたんだって

冬至の日
太陽(あめ)は
強くて優しい光だったね
春の訪れだったね

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