ひっくり返った亀

ああ。
よかった叔父さん
大雨のまえに一周忌の行事をおえることができた
片方の姉夫婦は来なかった

片方の姉から二日前電話があった
「天気予報によるとその日その時間帯は大雨だよねー

・・・と
予定変更の話だった

わたしははげしく心の中で
:変更はいっさいしたくない
雨が降ろうがなにが降ろうが

と強い一線をしきながら姉の話を根気よく聞いた

「いろいろありがとう」

言葉をそえて
(お花も準備してあるので
とにかくお花だけでも供えてくる)

という着地点にもっていった

「このなりゆきを
あっちの姉に伝えておいて」
と言われたので伝えた
(みなさんその時間に参集しておこなうのはやめにします)
そしたら

(その時間帯の天候をみて行けたら行く
・・
と返事だった

天気予報でウロウロ考えを変える現代人をあらためてキライになった
しかし現状をキャッチしその皮切りに
まえもって電話をくれた姉の労力に十分答えた自分に満足した
なににしろ 気にかけてくれることで
心に「なにか補給されたこと」は確かだった

お墓の前にお供え物をおくとき気がついた
あれ?
お線香?

片方の姉夫婦は
雨脚が強くなる前にやってきてお線香を立ててくれていた
・・と

空がまだ雨を降らす様子には程遠い
ということで予定時間にやってきたもうひとりの姉夫婦から聞いた

ふー
「3」が平和にまとまるにはほんとエネルギー使うなーとおもった

帰り道はワイパーが最高レベルで動いていた
手足がすごい冷たくなっているのを感じた
うちについても冷えはおさまらなかった
お風呂で温まった
すっかり真っ暗になった外へ出た
郵便受けにおふだが到着していた
温まった身体で封筒をあけた
いよいよ年が変わる

そしてきょう
あしたのイベントのために味噌汁の実を考えながら台所に立っていたら
目の前に飾っている小さな亀
亀の置物が
コロンっと
ひっくり返っていた

ああそうだった
そのときはじめて気がついた

神様の言うことしか聞きたくない
という根本で生を始めていた自分

この生きる世界は
・神様の言うこと

・神様以外の言うこと

で成り立っていると信じ込んでいた

悪魔というカテゴリーはなかった

悪魔を知るために時空を越えてまでの経験がひつようだった
・悪魔の言うこと
・神様の言うこと
・神様以外の言うこと
ああここでも「3」だ

そしてハッと気が付いて
片方の姉にメールした


おかげさまの一周忌でした
お線香にきてくれてありがとうございました

あしたは
かぼちゃを添えにだそうかなー

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