9の巻 <ワタシって傲慢?>

Sekiさん「君、なにか失礼なことをしたそうだね?」
ワタシ「えっ?何のことですか?」
Sekiさん「先日、Eがお客さんになりそうな人を紹介してくれたんだろ?その時、失礼なことをしなかったか?」
ワタシ「・・・」
Sekiさん「知り合いを紹介してもらえるといわれた時に、自分の予定を先に言ったそうだね?」
ワタシ「はい。結構スケジュールが詰まっている時期だったので、先方の予定を教えていただいてから断るのも悪いかと思って、先にワタシのスケジュールを言いました。」
Sekiさん「そういうのを無礼と言うんだ。いい人だったから、本当に紹介してもらえるようになったようだけど、普通だったら口も利いてもらえなくなるよ。自分の立場をわきまえなさい。お客さんにとって役に立つサービスを提供しているという自信があるのは良いが、相手は君や君の会社の事は知らない。今回、好意をもって接してもらえたのは、紹介者であるEの信用なんだよ。それを勘違いしてはいけませんね。」
ワタシ「以後、気をつけるようにします。」
Sekiさん「そうですね。若いうちは、バカなことを言っても許されるとは言うけれど、早く治しておかないと、誰からも相手にされなくなりますよ。」

数日後
ワタシ「この間会社に来たお客さんと話している時に、下腹部が非常に痛くなりました。目の前にいた人は、その人だけだったので、その人から闇のエネルギーが出ていたのではないかと思います。その人は気分が良くなって帰っていかれたような気がするのですが、ワタシがその人の毒を取ってあげたことになるのでしょうか?」
Sekiさん「いつから君はそんなに能力が高くなったんだ。自分の毒も処理できないで、私に取って貰っているのが分からないのか?」
ワタシ「でも、先日ワタシは托鉢のお坊さんからエネルギーを取ったと仰っていたではないですか?」
Sekiさん「その後にどんな目に会った?そのエネルギーを自分で処理できたのか?」
ワタシ「それはそうですが、その時より大分成長していると思いますが、まだ人の毒を取れるところまではいっていないということですか?」
Sekiさん「はっ?人の毒どころか自分の毒もまだ取れるようにはなってません。そういうのを何というか知ってる?ご・う・ま・ん、と言うんだよ。」
ワタシ「ワタシのどこが傲慢なのですか?」
Sekiさん「先日、Eの紹介で会った人の時にも言ったと思うけど、君の無礼な言葉や態度は、傲慢さから生まれているということが分からないか?」
ワタシ「でも、別に偉そうな態度を取っているわけでもなく、丁寧に接しているつもりですが・・・」
Sekiさん「いくら外側だけ丁寧に見せてみても、考え方自体が傲慢だったら、それは必ず言葉尻に表れます。」
ワタシ「でも、今までに傲慢だなんて言われたことはありません。先日Sekiさんに言われた無礼だということもですけど・・・」
Sekiさん「もちろん気が付かない人もいるでしょう。ただ、頭の良い人には、必ず見抜かれます。君はこれからもっともっと成長して、頭の良い人と話ができるようにならなければ、ビジネスで成功することはありません。普通、頭の良い人は、君が傲慢だなどと面と向かって言うことはないでしょう。二度と付き合ってくれないだけです。」
Sekiさん「それから、でも、でも、というのはやめなさい。子供の言い訳にしか聞こえない。」

シュン・・・
はー、ワタシは自分自身を謙虚だと思っていたのに。傲慢だなんて・・・。
どうしたら、なおるだろう?これが、ワタシに染み付いた性格だとしたら、簡単には治らないだろう。でも、このままだったら、ビジネスも上手く行かなくなるのは目に見えている。それにしても、何で、Sekiさんは、そんなことまで言ってくださるんだろう?

ワタシ「なぜSekiさんは、ワタシにそんなことまで言ってくださるのですか?」
Sekiさん「紹介状があるからだよ。」
ワタシ「紹介状って?誰からですか?」
Sekiさん「まあ、そんなことは知らなくてよろしい。たとえて言うなら、君をつかさどるものかな。それがなかったら、私が君と口を利くと思うか?」

ワタシをつかさどるものって神さま?ワタシって選ばれし者?
おっと、いかんいかん。こんなこと言ってるから、Sekiさんに傲慢って言われるんだ。
気を付けようっと!

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