通信(解析)

* ルシフェルと名乗る意識体からの受信途中に、そちらを一旦中断して、解析した内容になります。

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大正元年 栃木の 生まれ

しあわせとは 何であるか
この目の前にある ごちそうこそが しあわせか
そこに至るまでに 手をかけた人々の
その苦労は知らずともよいのか
そのかげで、しあわせをうばわれた人々の
存在は知らずともよいのか
養蚕の 養蚕の うらみかさぬる
その仕置きに とめどなく流れる
故郷を思ほふ涙の
カタとして金のカタとして 売られた
この苦しみを 金を持つものに 知らしめ
たかったのである
金があれば何をしてもよいのか
金のためならば人の気持ちも売るのか
金のためならばよそのものから食べ物を奪い
売って得た金で女を売り、さらに得た
その金で人を買い人を売り、そのつど
増える上がりで自らは酒を飲み
贅をつくす。バクチを打ち、遊興に
ひたり、その裏で人を裏切り、悲しみの、
悲しみの、連鎖によって、泥沼のあけることの
ない争いの中に身をやつし、人々を 次々と
不幸にするその仕組み…。

なむあみだぶつ なむあみだぶつ
となえても となえても とどくことはない
その念仏 なぜならそこは、 地獄の
一丁目 次に行くのは 火焔地獄だからである
火の次は水、水の次は針、針の次は餓鬼
餓鬼の次は 閻魔 閻魔 地獄の王
しかしそこには慈悲がある 正しき訴えを
きいてくれおる 慈悲がある しかし慈悲に
すがりて、 お情け頂戴と よよと涙ながしても
閻魔大王はお見通し うそをついたものは
口をきけなくされて また 地獄の輪の中へ入る
くりかえし くりかえし おわることなく くりかえし…

うらむるものの かなしみよ
身を呈して訴える
うらむるものの くるしみよ
おわる おわる 光が見えた
光、 光、 くるしかった くるしかった
こいしかった ふるさとの あの風景 あのことば
なつかしかった あの里の なつかしい 私の家
私の家も しあわせだった
つつましくても 母は苦労して わたしたちを
やしなってくれた 父は朝から晩まで
外に出て働き 夜は家の中で縄をなった
トントンと木槌でたたくわらのおとがして
おとうとといもうとと ケラケラ笑った あんな夜は
しあわせだった しあわせだった…

ああ、さいごにおもいだせた
しあわせだった わたしの記憶
ありがとう、ありがとう
わたしのために 泣いてくれて
ありがとう、うれしいよ
わたしのために、涙を流してくれる人が
まだいたなんて…

ここはどこ?ひかりのくに?
まぶしくて目があけられないくらいだよ
ああ、でも、なんてあたたかい…
このまんま 眠ってしまいそうだよ…
ありがとう、むすめさん
ちいさな むすめさん
ありがとう、ありがとう
助けてくれて、ありがとう
あなたには 何の恨みもないのだけれど
ただ、 ただ、 カネが憎かった
カネで人の気持ちを動かせると
思う人間と、それにのっかって、動かされる
人間が憎かった、信じられなかった
そう、信じられなくてもいいのね、 それでよかったのね
ああ、ありがとう
安心して、眠りにつくことができる…
さようなら
さようなら、ありがとう!
いいところね、おやすみなさい…。

平成22年8月1日(日)午後0時35分 終

やよい、という名前だったの
わたしの名前
3月生まれ(今は4月というのかしら)
旧暦の、花のたくさんさくころで
しあわせだった、あの頃は…
次、というものがあるのなら、
またその頃に生まれたい

ほんとにどうもありがとう、ありがとう
おやすみなさい
ようやく安らかに、旅立つことが
できました…。

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