ももたろうの軌跡 Ⅱ

高松より戻り、春の芽吹きの勢いとともに、伊勢・出雲参りではないが、高松・和歌山と精神学の勉強会へ、毎月参加できるようになりました。その間、家族へは、今までの私の傲慢なやり方でのスピリチュアルな世界への勧誘は、今回はしないと心に決めて、通っておりました。このスピリチュアルの世界については、嫁いでからの色々なプロセスもあり、ある意味、今回こそは家族間との失敗をしたくないという思いと、正しい道筋を歩きたいという本能が、働いていたと思います。そのことにより、のちに何故か、毎月一人ずつ、家族が自主的に、勉強会への参加希望を言ってくるようになりました。私が変われば、周りが変わるの、第一歩だったのでした。そして、夏には主人が、初めて行ってみたいという意思表示をしたのでした。そこからは拍車がかかり、近畿、関東、中国、九州・・・と、二人三脚、三人四脚の勉強会参加となりました。

高松へ通うようになってからは、何故か自分の中で、九月までには勉強会を、十回は受講したいと、ノルマをかけるようになっていました。それは、その心のままに行動したことが、働くべきものとしての準備であったことであると、わかる日がきました。私が精神学を学ぶものとしていつか働きたいと心に思い、時々口にしていましたところ、受講も後半へ入った時、積さんより、条件付き(能力不足のため)での支部設立の承認をいただきました。それも人生の転換月と言う、八月二十三日の設立と決まりました。また、のちにこの日の意味が、解かる時がくることになります。

設立を前に、四国からの勉強の一連で、七月には高野山・奥の院へ参拝する機会をいただきました。初めて通る奥の院の参道では、まるで歴史の時空の中を歩いているようで、いろいろなエネルギーが混在していました。そして、空海さんが座している御簾の前で上昇をしましたところ、この地で修業をされた先人の方々のエネルギーが背中に張り付くように集まり、これはまずいと思い、身を改め再度上昇をしなおしました。この時はじめて、精神学協会の精神界における位置を、肌で自覚できる勉強をさせていただきました。また、八月十七日は、奈良・三輪山の登拝で、和歌山支部長さんより、イワクラからのエネルギー説明に、立ち会わせていただくことができました。今の日本の礎に必要となる、「和」のエネルギーの意味をいただき、私が求めていた家族というテーマにもつながることをまた知り、支部設立の日を迎えることとなりました。
(三輪山登拝については、ブログ“手に稲穂・私の軌跡”に掲載されています。)

8月23日、岡山支部設立当日は、積さんの御指導のもと、吉備の中山(岡山市中心より北西)という御神体への登拝から始まりました。この吉備という土地は、備前・備中・備後と分かれていますが、特に備前・備中の境界線が含まれる吉備中山の麓には、備前一宮の吉備津彦神社と、備中一宮の吉備津神社の二社があります。また中山には、神道山・黒住教本部があり、備中の西方には金光教本部と、この国の維新転換期に、建て替え、立て直しとして、この国を守ろうとしたエネルギーの発祥の地が二つもあるのが、この吉備なのです。と、ここまで書きましたが、私自信は、毎日自然の中で遊ぶのが大好きでしたので、学業などは関心がありませんでしたから、歴史など大の苦手でした。過去より未来を。ですから、知らないことだらけでしたので、慌てて市の文化財団へ行き、吉備中山の地図をいただきに行った次第でした。余談ですが、そのお陰で、和歌山と岡山の関係もわかってきました。岡山と和歌山は海上交流をしており、和歌山の根来寺からは、岡山の備前焼がたくさん出土されていることを知りました。ですから、和歌山へ行ったときに、備前と言う地名もあったことに、納得できました。

話は戻り、参拝は備前一宮・吉備津彦神社から始まり、元宮盤座(麓にある社殿が建てられる以前のお宮の姿)、経塚、八大竜王(昔の雨乞い場所で、八つの龍を祭る祠)、天柱岩(権現岩といわれる)、環状石離(巨石を円形に配してある)、八畳岩(古代の際祀場)、中山茶臼山古墳(大吉備津彦の墓と伝えられる)、備中一宮・吉備津神社へと周りました。
昔は、巨石文化があり、古代人は聖なる場の山に、そこを祀り場所として営んでいて、吉備王国と言われたデーターも、この御神体の山や石に、エネルギーとして残していたものがいたとのことでした。それは当時、支配という形ではなく、相互依存という形で、営まれていたとのこと。またこのようなデーター的エネルギーは、日本全国どこにでも存在しており、今このエネルギーが、人間へ影響をしており、健康と関係しているとのことでした。そして、日本は世界のひな型と言われる意味でも、世界でまた同じことが発生をしていることになります。今の世の中が戻るべき姿が、この巨石へ先人達が残してくれていた想いへ、いろいろな意味で、感謝するばかりでした。
そして、支部へと移動をしての勉強会では、「未来は、我々が規定をすることができる。時空は一様ではないこと。未来を選択すると、過去も変わる。」等々と、実践を踏まえて、盛りだくさんの公演をしていただいました。この学問を学ぼうと自分自身が決め進み、このような日が来るなど夢にも思っていませんでしたが、働きがあるからこそ縁ある方々が、県内外より、たくさんこの吉備へ集まってくださり、本当にありがとうございました。この場を借りまして、改めて感謝申し上げます。

続く

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