光への上昇(浄化と上昇)の解釈

 

個人的な解釈ではあるが、どなたかの参考になることを願って。


ここを訪れる人にとっては既知のことであるが、
『 光への上昇 』は精神学協会の公式サイトで一般公開されている。

(光への上昇の みことば)

私は光につながり
光にみちびかれるものです
私の意識の光に反する力
私の身体の光に反する力
私の意識と身体を去りなさい

私は光に上昇します
意識に光 身体に光

私は光に上昇します
意識に光 身体に光


これは意識と身体の健全性を保つための、
もっとも基礎となる重要なスキルである。

初めて目にする多くの人にとっては、
怪しげなオマジナイのようなものに感じられるかもしれない。
しかし、これは己の意識と身体をどのように扱うのかという
具体的な技術を、簡素に平易に、扱いやすくしたものなのであって、
決して観念的なものではない。
瞑想(メディテーション)や、自律訓練法とも異なる。

これについては、わかる人にはわかるし、
わからない人にはわからないとしか言えない。
それは、最後の一厘の仕組みが機能した結果であるとも言える。

さて、『光への上昇』は具体的な技術である。
技術であるからには習練し技量を向上させることが可能である。
これは、更に高度なことを身に着けるための
重要な基礎となるものでもある。

ところで、『光への上昇』の解説には
「浄化と上昇の方法」という追記がなされている。
そのことも併せて、みことばについて
少しばかり細かく見てみたいと思う。


§1.宣言

私は光につながり
光にみちびかれるものです

ここでは、己の在り方を改めて宣言している。

ここでいう「光」とは、
宇宙進化の向かう先を指し示す情報のことを意味している。
宇宙進化のベクトルともいう。
この宇宙がある目的を遂げるために生まれた、と想定するなら、
この宇宙内部に存在する森羅万象は
その目的を遂げるために存在しているということになる。

その進化のベクトルともいえる方向性をもった因子は、
必ずや我々の中にもあるはずであり、
それと伴にあることを知り、その必要とするところを成し、
指し示すところに辿り着かんとする決意を、
みことばの冒頭で改めて宣言しているのである。

(少し付け加えるなら、物質は、この宇宙が目的を達成するために
必要だから生み出されたのであり、それはとりもなおさず
物質の誕生には先立つ何かがあったということである。
このことは唯物論だけにこだわっていても、
この世を説明しきれない端的な理由でもある。)


§2.分離と排出

私の意識の光に反する力
私の身体の光に反する力
私の意識と身体を去りなさい

ここでは宇宙進化のベクトルである「光」に反するものの
特定・分離・排出を行っている。
『 最終知識 』にある通り、意識が先、身体は後、がルールである。

意識と身体に存在する「光に反する力」をありありと認識し
その存在を特定することが肝要。

排出対象を明確に認識・特定した後は、
意識と身体に備わっている排出のメカニズムを活用する。
対象を意識と身体の外へと排出していく。
手放し、分離し、流れ去ってゆくことを感じ取る。

この時には、「光に反する力」を利用することで
利益を得ようとする心、その一切を捨て去るという決意、
もしくはその一切を捨て去りたいという心底からの願いが必要である。
そうでなければこのプロセスは決して成功しない。

これは浄化のプロセスといってよい。
わかるまでは難しいと思うが、
誰にでも備わっているメカニズムなので、
どうか諦めずに取り組んでほしい。

不純物を取り除き純度を上げるという点では精錬に近い。


§3.上昇

私は光に上昇します
意識に光 身体に光

私は光に上昇します
意識に光 身体に光

不純物を取り除き純度の上がった状態で、
はじめて質の向上が可能となる。
(浄化の後の上昇 ということ)
それは、自身に内在する成長と進化の因子を
呼び覚ますということでもあり、
宇宙進化のベクトルに呼応するということでもある。

その時にもたらされる感覚は文字通り「上昇」といってよい。

浄化のプロセスが完了していない場合は、
この上昇のプロセスは難儀なものになるであろう。
「光に反する力」は進化のベクトルの向きに反する力として
あまりにも重く、それを抱えたままでは上昇ができないからだ。

この上昇が一定段階に達すると
「審判の層(相)」に到達することが可能となる。
即ち、「審判の層」もまた、この宇宙が目的を遂げるための
仕組みとして置かれているものなのである。

そして上昇は、そのはるか先へと続く。

その領域には宇宙進化のベクトルである「光」に、
我々人間よりもずっと近い存在がいる。


§4.補遺

この宇宙が目的を遂げるための成長と進化は、
決して順調に進んでいるというわけではなさそうである。
誠に残念ながら。

特にこの地球上は、成長と進化を阻害する「光に反する力」に
満ち溢れているといっても間違いではないほどである。
そして、どうやらこの宇宙を構成する要素の、
そのすべてが成長と進化の道をたどる、
というわけではなさそうなのだ。

もっとはっきり言うと、成長と進化を進める中で、改質可能なものと、
改質不能で不要なものが徐々に明らかとなり、
それらの分離と排出を経て、
目的を遂げるための精製が行われるのである。

その分離と精製過程こそが
重要な成長と進化のプロセスそのものであるといってもよい。

分離精製過程で抽出されるのは、およそ0.1%、つまり一厘である。
(いや、抽出ではなく次に残されるものといったほうが正しいのか)

少なくとも、この地上においては
99.9%は不要となっても致し方ないと、
あらかじめ宣告されているのである。
それほどまでに、この地上の状況は悪い。

それが、最後の一厘の仕組み