昨日、福井県敦賀市にある氣比神宮に詣でました。
仕事の関係で敦賀に行ったのですが、市内をレンタカーで回っていたところ、一本道を間違えて通り過ぎてしまい、まあいいかと次の交差点を曲がると、真っ直ぐに伸びた道の先、正面に氣比神宮が見えました。
今回は時間の余裕が無いと思っていた為、寺社仏閣は範疇から全く除外していましたが、何故か行かなくてはいけないような思いが沸き上がり、時計を確認すると少しだけ余裕がありましたので、神社の裏手に車を停めて詣でました。
正面の大鳥居まで歩いて行き、鳥居前で頭を下げてごあいさつをして鳥居をくぐると、それまで止んでいた空から、大粒の霰がバラバラっと突然降り、すぐに止みました。コツコツ頭に当たるほどの大粒の霰が一瞬だけ、それも自分たちの周辺だけに降ってきたのです。
歓迎いただているのかな?と思いながら、霰を払ってまっすぐに歩きます。
手水屋で清めて拝殿前に立ち、柏手を鳴らして目を閉じると、突然大太鼓のどぉーん!どぉーん!という大きな音が鳴り、宮司さんが祝詞を奏上されました。
目を閉じてご挨拶を申し上げると、声や言葉は聞こえませんが、ふわふわと何やらきれいな明るい光がたくさん漂ってきて、歓迎いただいているのが伝わってきました。
この敦賀という土地は、江戸時代には北前船の航路の要所として栄えた地で、歴史的にも私の仕事と関わるものとしても、とても重要な町です。今回私が敦賀に行ったのは、日本で最大の昆布の老舗問屋さんの持つ昆布の小さな博物館を見るためでした。
このコロナの影響から、2月14日から休館が決まっており、恐らくこのまま復活は難しいのではないかと考えられます。
しかし、この老舗問屋と博物館は、非常に貴重な多くの資料と、連綿と続く生き証人でもあり、それを無くしてはいけないと強く感じていました。
この会社とこの博物館が、生き残って続いていけますようにと心から祈り、私にもできることを小さくとも動いていきますと告げて、ご挨拶を終えました。
とても寒かったのですが、この時だけは暖かいものに包まれた気がして、今日ここに来たのは「呼ばれた」のだと納得できました。
参拝を終えて振り返ると、それまでは全く降っていなかった霰が大量に降っており、傘を持たない私は一瞬途方にくれました。

画像では見通せますが、この時肉眼では、一面が真っ白になるくらい大量の霰に降られていました。
それもほんの少しの間で、すぐに弱まり、おみくじを引いて車へと急ぎました。
このとき、普通のおみくじだと思って引いたのが恋みくじだとしってギャフンとなり、改めておみくじを引いたのはどうでもいい話で…。
歓迎いただき、一緒に働いてほしいというお願いと、できることをしていきますという言葉を述べたので、またコツコツと出汁の文化を伝えていかないとね、と強く思ったお参りでした。