脳内Wi-Fi

今日は人間の嫉妬について脳科学的な面から話を伺う機会があったので、書いてみようと思います。

元々の内容は「嫉妬」ではなく全く別のテーマだったのですが、それが<脳の暴走←原因は嫉妬>というところから、ちょっと面白いお話だったので、備忘録としても書きます。

 

・何故【嫉妬】が起こるのか?

嫉妬:「同じような境遇の、自分よりも地位が下と判断している人間が、自分よりも優れたものを得ているときに起こる」
(注意)実際に下であるか、実際に自分より優れたものを持っているか、が問題ではなく、そう「判断」しているということがポイントです。

嫉妬の起る本質的な共通点は<認められない孤独感>

これは「自分の正しさを証明したい」というところにも繋がるもので、理解してくれない人に嫉妬する。
(これは間違った相手=自分よりも地位が下の者、と判断している)

 

・【嫉妬】により何が起こるのか?

【脳が暴走する】

具体的には…

「攻撃的な状態になり自己の意識で制御が難しくなる」

→ヒステリーやキレた状態になり、目の前のものしか見えなくなる。

「自分の言動の正当性を信じて疑わなくなる」

→冷静な状態であればおかしな言い分であることも理解できなくなる。

「暴走しているときの言動はほぼ記憶に残らない」

→脳内の海馬が刺激されて混乱してしまい、記憶が整理されずに過ぎていくため残らない。

など。

 

【嫉妬から抜け出す方法】

①自分が嫉妬しているということを認める。

②自分は別に相手に劣っていないと「呟く」。(根拠などなくていい)

③人はみんな孤独で、自分だけが孤独なのではないことを理解する。

 

ここまでは、わかりやすい話です。

自分の内で、制御し、変えていくお話です。

ここからがちょっと面白い内容でした。

 

 

【脳の暴走状態は他人に伝播する】

ミラーニューロンと呼ばれる「他者と自己の区別をしない神経細胞」が、他者の行動を自己のものとして認識して反応してしまう。(わかりやすい例が、他者の欠伸を見て自分も欠伸をしてしまったり、他者の緊張が自分にも伝わってきてしまう反応)

人間の脳は他人の脳と全て、Wi-Fi で繋がっているイメージを持つとわかりやすい。

他者が嫉妬していると、「自分が嫉妬していなくても」自分の脳も暴走してしまう。又は自分が誰かから嫉妬されることで脳が暴走する。

 

これに引っかかってしまうと

理由もなくイライラしたり、焦りや心配事が増えたり、罪悪感や後ろめたさが湧いてくる。

 

 

というものです。

これが多くの人の人生の躓きになっているから、この嫉妬をしない脳の使い方を訓練すれば楽に生きられるよー、という言葉で締められました。

 

ちなみに【嫉妬しない脳の使い方】とは

★自分の正しさを証明しようとしない。

これにつきます。

自分の正しさを証明するには、裏を返すと「敵」や「悪者」といった「戦う相手」が必要です。

これらの相手を「間違っている=自分より地位が下」と判断します。

つまり、自分の正しさを証明することに興味が無ければ戦う相手もいらないのです。

特にSNSを使うときの注意点として、なんとなく見るのを止める(無意識の敵探しを止める)ことと、見て嫉妬してしまうと意識化した相手をわざわざ見ないという事も重要です。

自分から不快な思いをしに行く必要はない、ということですね。

ブロックしてしまえ、ということです。

 

 

ミラーニューロンがなぜこのような働きをするのかは明確にはわかっていませんが、そういった働きをする細胞が人間の中にはある、という事を認識しておくとちょっと面白いですね。

ということは、浄化と上昇をするときにこの細胞の働きの鎮静化や正常化を意識してみると、身体は違った反応もするのではないか?と考えたりもします。

浄化と上昇は、強く思い込むことは危険ですが、上昇の感覚を掴み慣れてきてからは、ちょっとだけ具体的にイメージをしながらやるとすっきりして上がりやすい感覚が、個人的にはあります。

もうちょっと考えを整理してまた追記するかもしれません。

とりあえず今回はここまで。