第21回 配信

私…: ※:下記は第17回の頭に位置するお話です。

私…: 「積先生、今の日本の会社内部で、部下からの苦言を上層部は聞かない体質は、大企業では戦前から今日まで続く、日本の特性だと言われました。
ある日本の大手家電メーカーなど、外国資本の導入をしたところは、そのまま経営体質の立て直しになり、経営のチェック、お金のチェックがとても厳しいと聞いています。
また、事業経営として計画と目標を立て、実行したかどうか?
結果が目標に達成したかどうか?、達成できていなければ、次の手を打つのか、やめるのか?など、次に繋げる厳しいチェックがあると聞いています。
日本型の経営と海外の経営の違いは、経営者の数字への関心ということでしょうか?」

積先生:「大戦の時と同じで、今の既存の日本の大企業は、日本を学んだ海外に負けたのです。
部下の意見を聞かないというのは、今の日本の経営者の『器(うつわ)』の狭さですね。すでに負けた分野で戦うのではなくて、これからの日本には、新しい会社が出てこなければいけないのです。」

私…: 「今の新しい会社で成長している会社は、その若手社長など、昔の体質を引きずっていない様に思えますが、いかがでしょうか?」

積先生:「今の伸びている新しい会社は、メーカー系ではありませんね。
今伸びている会社、例えばコンピューター系の会社は能力があれば、一山当てる、のは簡単です。
でもそれが、成功が続くかどうか?というのは疑問です。」

私…: 「メーカーになるか?ブランドになるか?というのは成功とはまた違う側面(お話)ということですか?」

積先生:「そうです。たとえば、ゲームを作る会社はゲームクリエーターを多く雇っています。
その会社の経営者は日本の基盤の『ものづくり』の会社とはやり方が違うのです。そういう非現実世界のクリエーター会社が流行っていけば、社会のものづくり会社は衰退していきます。
日本から、やがて世界の最先端の『ものづくり』は無くなります。今は日本の中小企業が世界の最先端の技術を持っていますが…。
次の世界の最先端の『ものづくり』はどこの国が担うのか?私は非常に興味があります。
中国では無い。アメリカでも無い、ヨーロッパでも無いと思っています。
東南アジアのどこか。インドかも知れない、ですね。教育レベルが高くて、創造性のあるところでしょう。
『ものづくり』の要(かなめ)は基礎技術力です。
そのためには会社は『基礎的な人材力を高める』必要があります。
そのためのインフラ(環境)があるかですね。
今の日本の中小企業は『人材も技術も、層が厚い』ですね。
この中小企業の『層の厚さ』がいまの日本の強さです。
間違いなく、世界のトップを走っています。
そういう中小企業から、次の世代(社会)を担う企業が出てくるでしょう。
これからその企業を担う世代が『精神学』を学んだら、ビジネスももっと伸びます。」

積先生:「わかりきったことですが、今の大企業をモデルにした事業や会社をやりたいと思う人間(経営者)は、成功しません。
ネットビジネスも終わっています。ゲームビジネスも終わっています。」

私…: 「ネット事業もゲーム事業も事業成功は終わっていますか?」

積先生:「そう。ネットビジネスも勝者がグーグルとアマゾンで決まりました。携帯はアップルですね。
パソコンのマイクロソフトもIBMと同じで終わりました。会社は残りますが。
栄枯盛衰ですね。
結局、コンピューター業界はAI(人工知能)が本格化したら、ほとんどのビジネスは終わりますね。」

私…: 「まだ仕事はあるのでは?」

積先生:「AI(人工知能)は自らがAI(人工知能)を作ります。
今からコンピューターのソフトウエアを勉強してソフトウエアを作るのは、やめた方がいいですね。だって、あと10年もすれば、コンピューターのソフトウエアはAI(人工知能)が自動で作るようになるからです。」

私…: 「まさにSF(サイエンスフィクション)の世界が現実になっていますか。」

積先生:「そう、これからはAI(人工知能)ができない仕事をしなくちゃいけません。
AIは作家もできるのです!
過去に流行ったストーリーを繋げて物語を作るようになります。
本当のオリジナルはできないけれどね。
こうやれば流行るという物語はきっとできるでしょう。
ハリウッド映画の原作なんかはAIで作ることができる様になるでしょう。
でも、そんな物語はすぐに飽きられます。
で、その次の時代を作るのは、やはり『人間』なのです。」

積先生:「そういうことを常に考えて仕事を作るようになった人達が、一塊(ひとかたまり)になって日本から輩出し始めたら、とても『面白い時代』が来るのです。」

私…: 「それこそ、時代を読み、未来を読みながら、過去真実の歴史を知り、会社の全体のこと、最先端のこと、全てを同時に考えられる経営者になる、ということでしょうか?」

積先生:「だから、その時に『会社』というものが必要か、どうかを考えられる人です。
今の会社という組織がやっていることは、ほとんどはAIに置き換えることができます。」

私…: 「すべてAIがやってくれて、残りは『創造・想像』という分野だけが残りますか?」

積先生:「そうです。建物や住宅も同じようなデザインのものはAIがつくります。オリジナルの物、住み心地の良い住宅などは人間が作ります。機能性はAIが、創造は人間が作るという様になります。
AIに雇われたく無ければ、『頭』を使うのです。」

私…: 「でも、人間は勉強をしなくなるのではないでしょうか?」

積先生:「いやいや、『勉強』しなくちゃ、AIに勝てない。
それは、『勉強』のやり方が違うのです。
暗記型の勉強、今の偏差値型の勉強は必要ありません。記憶はコンピューターに全部お任せすればいいの。
必要な情報を取り出すだけのノウハウが自分にあればいいのです。
だから、今の学校教育のままでは、次の時代に対応する人材が育つわけはありません。」

私…: 「自分の周辺に諸問題が発生すれば、コンピューターから自分で情報を収集し、自分の頭で考えて、分析し、対応する。
記憶はコンピューターで、情報を如何に活用するか?に頭を使う、のですね。」

積先生:「だから、新しい時代は『日本語脳の時代』なのです。
コンピューターを生み出した西洋文明の時代は二十世紀に終っていて、
すでに世界はニューモデルの時代に入っています。
そのニューモデルが登場するのは日本からなのです。」
私…: ※:以降は第17回に繋がります。

次回へ、おたのしみに。