知識の責任
宇宙137億年の時間に、
精神の進化系がプログラムされていた。
【序】
精神の進化系がプログラムされていた。
【序】
ニュートンのリンゴで知られる引力。この万有引力というものは、物質相互に働く「力」であり、それは物質的には重力波というエネルギーだと考えられている。しかし、重力波はあることが知られているのに、現在の科学では発見されていない。
マクロ的には、宇宙そのものを規定する巨大な「力」なのに、現在の人間の観測技術をもって、科学的に検出なり、検証なりをしようとすると、ミクロ的には微弱すぎる「力」とされるそのエネルギーは、知ろうとする人間の意識と宇宙の関係の理論的解明を待つかのように正体を隠す。
アインシュタインからはじまったともいえる、マクロ的なこの宇宙全体のプログラムを解明する統一理論は、ハイゼンベルクによるミクロの素粒子レベルの探求を取り込んで、ビッグバンから真空へというこの宇宙の時間の流れを明らかにしてきている。
「ヒモ理論」に代表されるようなこの宇宙の物理的法則を解明する、「最終理論」はやがて、発見される。その時、人間は原初の一点に、この全宇宙のプログラムがすでにあったという途方もない前提を、理論的帰結として受け入れざるを得なくなる。私たち人間の住む物質的宇宙は、因果律という「最終理論」が解明する「はじめ」と「おわり」が規定された特別な時空ということになるはずだ。