Vol.568

ヒトラー予言とシュタイナー予言

ある種の超能力者であったヒトラーは、二千三十九年に、現行の人類が二つのタイプに別れるという予言を残しました。同じように、ヒトラーの危険性をいち早くこの世に警告したシュタイナーも、二千年代に、古きゾロアスター教の暗黒神が、人間の姿でこの世にあらわれるという予言を残しました。
この二千十七年に、日本という国が、総選挙によって、選択しなければならないのは、アメリカという帝国が自分たちの安全保障のために強制した昭和憲法という幻想の平和主義を継続するのか、リアルな現実に目を向けるのかということですが、その先には、ヒトラー予言とシュタイナー予言に代表される真の終末期があるのです。
この世界のなかで、私は日本列島が、その他の世界と違う、ひとつの上のステージに置かれたという精神界の主張を代弁してきました。それは、時間でいうと、日本列島は世界の運命に先行しているということです。さらに、現実のこの世の技術的未来像として、人工知能が、人類の脳の能力を超える二千四十五年のシンギュラリティ問題があります。つまり、このまま覚醒することなく、日本人があと二十から三十年を過ごせば、日本列島上では、ヒトラーの予言が現実化することになります。
ヒトラーの予言では、少数の神人とでもいうべき存在と、ただ与えられた条件で生きる大多数のロボット型人間に別れるのですが、それを現実化するのは、ヒトラーの秘術によってすでにナチスの価値観を移築されているアメリカの影響力です。
日本は、「おおみこころ」と「おおみたから」という神と君と人の平等な関係による共同統治を建国の時よりの旨としてきたのですが、明治維新によって、半島と大陸への野心を抱く西欧列強の植民地主義の価値観に汚染され、敗戦後は、死んだら終わり文明の価値観とでもいうべき唯物史観の歴史学者に、その教育を委ねることで、国の未来もヒトラー予言やシュタイナー予言を生んだ精神界のある層にあるエネルギー帯の物語に向かうように仕向けられたのです。いまの日本人のほとんどは、この最悪のシナリオに向かう時空の流れを、いちばん良い道だと信じ込まされています。とくに、マスメディアという特権的職業集団に属している日本人の頭の中では、自分たちは多数のロボット型人間をコントロールする支配階層に属しているという愚かな狂信が増殖し、何者かの手先になっています。
シュタイナー予言の暗黒神は、人間の姿ですが、それは、ひとりの独裁者とは限りません。無数の暗黒神の化身が戦い、勝ち残ったものが、君臨すると想像力をはたらかせてみてください。
その価値観のもとで生きている人間グループの意識の場は、共通であり、そのエネルギーは、人間の悲惨によって増幅されるのです。
その意味では、最後の一厘のステージが、はっきりとこの日本列島であることが誰の目にもあきらかになりつつあるといってもいいのでしょう。もしかすると、今回の選挙は、戦後、最も重要な国民による意志決定の場なのかもしれません。
北朝鮮の核問題というのは、これから進行していく地球全体の人間のたましいのルーツにおける最終ステージの舞台のひとつなのであり、これがどのような方向で解決されたとしても、その次には、さらに大きな試練が、この国を待っています。現行人類のたましいのもとは、そのほとんどが妬むものであると自らを語った一神教の神の光と闇のエネルギーです。ところが、アシハラナカツクニの日本列島上で生まれている私たちのたましいのもとは、アマツカミとクニツカミという天と地の神性の合体物なのです。このことを、いまの日本人は半島や大陸の人間の行動を見て、やっと理解しはじめています。明治維新から百五十年の時間をかけ、最新の科学的DNA解析などで証明された日本人に関する精神界からの告知を、無視することはできないところにきたのです。日本人の覚醒につながるものを阻止しようとする何者かとの戦いが、いよいよ、人間界でもはじまるのでしょう。

二千十七年九月二十八日 積哲夫 記