神は、まず宇宙の開闢のヴィジョンを見せてからいわれた。
『すべては物語にすぎない 恐れることなく進みなさい』
虚空。それをわたしは無と認識しながら見ていると、やがて、ひとつの光点が生まれ、ヴィジョン全体が光の洪水に変わる。それが、無限に続くかと思われた刹那、視界全体にあった光が、ひとつひとつの光点にわかれ、暗き空間のなかで渦を巻きはじめる。そこに銀河の形成を認めつつ、私は自分に問う。「これはビッグバンだ。自分自身でつくりだしたイメージを見ているのではないか」。この思考に神は、介入していわれた。
『あなたがはじめて見るものではない 近くではワニサブローが知っている』
また言葉があり、『思考の回路をひらく』といわれた。
言語化も、ヴィジョン化もされないデータが、私の意識に流入し、私は神というものを理解した。私は、そのデータを一冊の本、あるいは、何かの設計図かプログラムのようなものとして感じていた。全体のフレームがそこにあり、知ろうと思えば知れる全知のシステムだと理解した。
また言葉があった。
『このちの人間が 受け入れる用意のできるようになるまで この知識は封じておかれます』
私は、自分が目覚めたことを知った。同時に、一匹目の猿であることの不安も覚えた。その時『すべては物語にすぎない』という冒頭の言葉がきたのだった。
『すべては物語にすぎない 恐れることなく進みなさい
世のはじめから定められている時がきます
その日 その時 と約束されてきたことが起こるでしょう
聖書の時代が終わります』