神界が消えた。光のなかに去るものは去り、存在を継続することを定められたものは、人間に降りた。神といえど、神々といえど、光を失ったものは、魔となる。それは、精神世界のひとつの相を形成している。魔界である。地球はほんらい魔王の支配下にある物質的世界である。私は、この神業のなかで、神界と呼ばれた領域に存在するものも、光と闇の合体物にすぎないことを見続けてきた。その光が去れば、闇は魔に転じる。私と同行者が、旅をしている、このち、と名づけられた時空は、何かが狂っていた。「狂えるこの地」、なのである。そして、このちの道案内をするべく、私の神業に地球が用意した同行者の役割も変わった。魔界の案内人である。神界への旅は上昇であった。魔界への旅は下降である。ダンテは、その神曲のなかで下降を書いたが、それは、想像力によってであった。私と同行者は、現実の精神世界のエネルギーを現実として体験しながら、下降していった。神界が、まだ存在していたときから、それははじまっていた。<アマツツキ>という、神をつくれる神格を持った存在が、私に光をゆずったのち、その光の意識体は、私の意識の光の領域に去ったが、闇の部分はこのちに残された。それは、神界のものたちが、みつき、と呼ぶ、魔の意識体へと変容していた。その、みつき、をつき抜けていくことを、私は求められていた。
みつきは、地球の神界を2000年にわたってコントロールしてきた、<アマツツキ>の闇の部分である。いわば、精神世界の上層に位置する闇であり、魔である。これを、つき抜けるということは、下層に向かって、降りて行くということであった。知るということは、担うということである。光の部分を知れば、それに対応する闇の世界も知らねばならない。その苦しみは、人間の身体を持つものにしか耐えられない。人間の身体を持っていても、正しい浄化力を持ったものにしか耐えられない。精神の健全性を保持し、思考し分析することができなければ、迷宮にとらわれ続ける。
神界が消滅する前。神界に光があったときに、私は、同行者の主たる神というべきもの、つまり、同行者を用意した地球の神に、コンタクトしたことがある。天と地の契約があり、私は、地球で神をあらたにする協力をする立場だった。このため、接触できた。このちが用意したプログラムでは、神は立たないと伝えた。私は、神のごとき力を持ったその存在に、勇気をもって、言葉を発した。
あなたが神でないことを知っている
あなたが神のごとく見えるために使っている
原初の神の光は もうすぐつきる
あなたはそれを知って私を呼んだ
だが 私はあなたの期待する光のみたまを
運んではこなかった
私をつかさどる存在は
私に目覚める光を託した
光のみたまでは あなたのうちに吸収され
あなたの力を増すだけだと
見抜いたからです